
りんご病(伝染性紅斑)は子供の病気と思われがちですが、大人も感染することもあります。子供のころに感染したことがある場合、免疫がついているため感染することはありません。症状が風邪に似ていることから感染したことに気付くことなく、すでに免疫を持っている可能性があるかもしれません。重篤になる可能性が低いウイルスですが大人が感染すると症状が重く、また、妊娠中に感染してしまうと胎児の生死に関わるため、注意が必要なウイルスです。今回は、
- 大人がりんご病に感染したときの症状!子供とは違う症状?
- 大人が感染したときの治療法
- りんご病に感染したらいつから外出可能?潜伏期間はいつ?
- 妊娠中に感染したらどうなる?胎児への影響とは?
- りんご病の効果的な予防対策は?
以上のことについてまとめました!
大人のりんご病は子供と違う症状が出る!
大人のりんご病は子供の場合とは違う症状があり、次のような症状が現れます。
- 少しほてるように感じる
- 手や腕、足に紅斑・発疹がまだらに現れる
- 関節炎を起こし、指や足の関節が曲がりにくく感じる
- 腰の痛みを感じる
- 痒みを感じる
- 高熱を出すこともある
子供とは違い、手足の発疹や関節痛が症状の特徴です。また、高熱が出ることやマスクで隠せないくらい頬が赤くなることもあり、子供のりんご病と比べて重症化しやすいといえます。
しかし大人の場合、約6割の人は症状が現れないこともあるのです。他の病気と間違われやすかったり、関節が曲がりにくいことから日常生活に影響を及ぼすこともあります。
症状は1週間くらいで治るケースや、1ヵ月位症状が出たり治まったりを繰り返すケースもあります。
次に治療方法についてみていきましょう。
大人がりんご病に感染したときの治療方法
まずりんご病であるか診断をしてもらうには、呼吸器科かアレルギー科を受診しましょう。りんご病と診断された場合、子供の場合と同様でりんご病に対する特効薬やワクチンはありませんので、1週間から1ヵ月の期間をかけて自然に治します。
症状を抑える薬を処方されることはあるため、症状が重い場合は、痛みがある、痒みがあることを必ず医師に伝えて薬を処方してもらいましょう。普通に生活することが困難なほどの症状の場合もあるため、症状が落ち着くまでは安静に過ごすことが一番です。
潜伏期間が感染力大!症状が出ていれば外出しても◎
りんご病の潜伏期間は10日~20日間とされています。ウイルスを体外に排出する期間はこの潜伏期間とされているため、発疹症状が出始めたら外出しても他の人に感染する可能性は低いです。
発疹症状の前に軽い風邪のような症状が現れることもあります。そのころにはすでに感染しており、潜伏期間に入っています。
りんご病が最も感染力の強くなる期間は潜伏期間中の後半、軽い風邪症状が出始めたころから発疹症状が現れるまでとされています。症状の出方は個人差があるため、ほとんどの人が気づかないうちに感染を拡大してしまう可能性があります。ですが、感染経路「くしゃみ」などからによる飛沫感染においては、感染力が弱いことも特徴です。
症状が出ているころは感染力がないため外出することができますが、大人のりんご病は症状が重症化しやすいため、外出することが難しいかもしれません。薬によって症状が安定している場合は無理のない程度に外出することもできますが、あまりに症状が重いようであれば、安静に自宅で療養する必要があります。
無理をすると症状が長引く原因にもなるため、よく考えて行動したいですね。
次に妊婦さんに注意してほしいりんご病の危険性や予防法について見ていきましょう!
妊娠中にりんご病に感染すると胎児への影響は?予防法とは?
妊娠中にりんご病にかかってしまうとお腹の赤ちゃんにも影響してしまう可能性があります。その理由や予防法についてみていきましょう!
妊婦が感染すると危険なリンゴ病
リンゴ病は1度感染すると免疫がつくため、2度感染することはありません。しかし妊婦さんが免疫を持っていても、胎児は免疫を持っていないため感染してしまう可能性があります。
子供のりんご病は症状が軽く、大人のりんご病は症状が重症化しやすいですが、生死に関わるほどの感染症ではないため、軽視されやすいです。しかし胎児の場合は最悪、生死に関わるほど影響があるため、注意が必要です。
万が一感染した場合、赤ちゃんに影響が出始めるころは感染してから2~4ヵ月後です。
胎児に現れる症状として次のようなことがあります。
- 発育が滞る
- 心不全が起きる
- 低出生体重で出産
- 流産や死産になる可能性
- 胎児水腫
発育や生死に関わることがあるので最悪な事態にもならないために妊娠中のときは予防を徹底する必要がありますね。
りんご病の予防法
まずはりんご病に感染した人に近寄らないことです。発疹症状が出始めたら感染することはありませんが、感染者の周りの人は潜伏期間である可能性があります。そのため、感染者の周りの人は極力避けるようにするとベストです。
また、飛沫感染を起こすウイルスのため、手洗い・うがいはもちろん、流行時期にはマスクの着用が予防対策になるでしょう。これらの予防は他のウイルスからも体を守ってくれるため、りんご病に関係なく外出時にはマスクを着用すると良いですね!
まとめ
りんご病はワクチンも特効薬もありませんが、だいたいの人は1ヵ月以内に自然治癒する感染力の弱いウイルスです。子供のりんご病は症状が比較的軽く、大人は関節や痒み・高熱を伴うなど重症化しやすいことが症状の特徴です。
りんご病のウイルスでは生死に関わるケースがほとんどありません。しかし、妊婦さんの場合は例外です。妊婦さんがりんご病にかかると胎児にも影響が及びます。妊婦さんが免疫を持っていても、免疫を持っていない胎児は感染してしまう可能性があるので十分ん注意が必要。
胎児が感染した場合、生死に関わるほどの影響があるため妊婦さん自身の手洗い・うがいの徹底とマスクの着用でウイルスから身を守りましょう!
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