
ウイルス性胃腸炎とは胃腸風邪とも言い、細菌性ウイルスの食中毒ではありません。時期は秋から冬、春にかけて流行し、ウイルスの種類によって時期が違います。最も流行する時期は冬場で、集団感染を起こしやすいことが特徴の一つです。1年の半分以上が注意すべき期間であるため、ウイルスに感染した場合の症状や原因を知って予防を徹底し、備えておきましょう!
ウイルス性胃腸炎の症状や原因は?感染するの?
ウイルス性胃腸炎は乾燥や消毒の抵抗力が強く、感染力が高いことが特徴です。ではその原因や症状はどういったものでしょうか?
主な原因はノロウイルスとロタウイルスによるものです。ウイルスは肉や魚、消毒されていない水や海水に潜んでいるとされており、感染経路は次の3つがあります。
- 経口感染:食事や水によって口からウイルスが侵入すること
- 二次感染:感染者の嘔吐物や便などに触れること
- 飛沫感染:人から人へ感染すること
しかし二次感染には個人差があり、その人の体力や免疫力によって変わってきます。
症状はウイルスによって違う
ノロウイルスは嘔吐、下痢、腹痛や発熱の症状があります。
一方、ロタウイルスは乳幼児に多く見られ、嘔吐などの症状の他に白色の便が特徴です。また症状が重い場合は、脱水を引き起こすこともあります。
ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間、ロタウイルスは24~72時間と、ロタウィルスの方が潜伏期間が長めです。万が一、ウイルス性胃腸炎に感染している人と接触した場合は、潜伏期間を参考にしてください。
では次に治療方法や食事を摂るタイミングについて見ていきましょう!
治療法と食事を摂るタイミング
ウイルスに感染しているかは医療機関で検査キッドを使って調べることができます。 ロタウイルスなどは短時間で検査することができ、ノロウイルスは検査結果が出るまでに数日かかり、症状によっては血液検査をする必要があります。
治療法は自然に回復させる!
細菌性の場合は抗生物質を投与しますが、ウイルス性の場合は吐き気や下痢を止める薬が処方されます。 多くの人が3~4日で症状が落ち着き、2週間以内には自然に治るでしょう。とはいえ、2週間近くも家にこもることは難しいと思います。
早く治療する方法は水分をしっかり取り、吐き気止め等の薬を服用しないことだそうです。 嘔吐や下痢によってウイルスが体外へと排出されますが、薬によって排出されないと完治までの期間が長くなってしまいます。薬で吐き気を止めたいところでしょうが、早く楽にするためには自然治癒が一番のようですね。とはいえ、症状の度合いにもよるため自己判断ではなく、医師と相談した方が無難です。
食事は無理に取らない
吐き気や腹痛、発熱の症状から食事や水分を摂ることが難しくなるため、無理をしないようにしましょう。 食べたい!と思った時や、症状が落ち着いて来たら1日複数回に分けて食べる良いです。 また食べるものは消化の良いお粥やうどんが良く、ウーロン茶や緑茶のような刺激の強い飲み物は避け、水を摂るようにしましょう!消化の悪い食べ物や脂身の多い食べ物、菓子類を摂ると症状が長引く、または悪化する恐れがあるため、治るまでは我慢することが大切です。
ウイルス性胃腸炎の回復までの流れは、自然に治るまで自宅で療養し、少しずつ食事や水分を摂るとなります。そのうえで、注意するべき点や家族へ感染しないための予防法について、実際にウイルス性胃腸炎に感染したことのある方の体験も見ていきましょう!
ウイルスに感染したら?~体験談から~
嘔吐や下痢だけではウイルス性か細菌性の胃腸炎、どちらが原因か判断できませんが、気を付けるべき点や症状は同じなので診断が出る前にやるべき対処法を覚えておきましょう!まずは以下、最低限のことをしていきましょう。
- 嘔吐物や下痢などの処理には十分気を付け、二次感染を防ぐ
- 集団感染を防ぐため、人の多いところや集まるところは極力避ける
- 下痢などによる脱水を起こさないよう、こまめに水分を摂る
他にもタオルの共有を避ける、トイレやドアノブなどの触れた部分は消毒をすると二次感染を防ぐことができます。辛い時に行うことは難しいと思いますが、家族のため、感染拡大しないためにもできる範囲内で行いたいですね。
ウイルス性胃腸炎に感染した方の口コミを見てみると、病院に行きたいけど下痢や嘔吐が止まらずトイレから出られない。好きなものを食べられないことや嘔吐の繰り返しからストレスが溜まる、という方が多いようです。また、家族の方は消毒や嘔吐物などの処理をする際に十分気を付けたとのこと。
下痢が頻繁の場合、病院へ受診する際は恥ずかしくても大人用のオムツや、女性の場合はナプキンなどの着用がオススメです。といっても、大人用のおむつはなかなか常備していませんよね。たまにコンビニに置いてあるので、確認しておくといいかもしれません。
嘔吐や下痢などの症状が治まってきても再び症状が出ないようにするために、便がゆるいうちは胃に優しい食事を摂った方が良いようです。野菜ジュースなどで気分を変えてみると少しはストレスが軽減されるかもしれません。まだこの段階ではウーロン茶や緑茶、コーヒーなどの刺激物は避けるようにしましょう。
ウイルスは消毒への抵抗力が強いですが消毒するだけで確率は低くなるため、アルコールスプレーで消毒したり、塩素系ハイターでつけてから洗濯する、という対処法もあります。洗濯時は、他の洗濯物とは分けるようにしましょう。
また嘔吐物や下痢の処理をする際は使い捨ての手袋が便利で、ごみ箱に直接捨てるのではなく、ビニール袋に入れて袋をしっかり閉じることが重要です。使い捨ての手袋がない場合は、ビニル袋を手袋代わりにする、という方法もあります。とにかくなるべく素手で直接触れないように工夫したほうがいいですね。嘔吐物などは目に見えなくても広範囲に散らばってしまうため、念のために嘔吐物などの周辺も除菌すると感染しにくいでしょう。
感染してから消毒グッズを揃えようとすると大変ですので、1セット自宅に用意しておくと万が一の場合に助かるかもしれません。
まとめ
ウイルス性胃腸炎の症状には嘔吐や下痢がありますが、症状の重さや完治するまでの期間には個人差があります。どの症状が辛いか、1日に何回嘔吐や下痢を起こしたのか、発熱時は何度出たのかを病院に受診した際に伝えるとあなたに合った対処法を教えてくれるでしょう。
ウイルスに備えて日々の手洗い・うがい、口に入れる調理道具などは定期的な消毒で予防が大切です。 予防をしていても感染してしまう可能性があるため、万が一の時のために嘔吐物などの処理をする消毒セット(使い捨てビニール袋や手袋、大人用オムツなど)を自宅に用意しておくと良いと思います。
Image courtesy of marin at FreeDigitalPhotos.net
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